キリスト教式結婚式は、キリスト教徒の結婚式を模した教会で挙げる結婚式スタイル。現在の日本でのキリスト教徒は人口の1%程度であるが、信仰とは無関係にキリスト教徒を模した挙式を望む人は非常に多い。
キリスト教の宗派は大きく分けるとカトリックとプロテスタントに分かれ、式次第は教派によって異なるが、多くの会場はプロテスタント式で行われている。信徒でない人は事前に講座を受けることが必要になることもある。
特にカトリックには厳しい戒律があり、信者でなければ式を挙げることはできない。
キリスト教式の流れ・式順
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参列者入場
新郎新婦、新婦の父親、立会人以外の親族・友人が挙式開始10分前には入場し、開式を待つ。バージンロードを一般参列者が踏むことは固く禁じられている。
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新郎入場と立会人入場
オルガンの演奏が結婚行進曲に変わると、新郎が立会人(媒酌人)か友人のベストマンに付き添われ、聖壇に向かって右側の通路から入場し、新婦の入場を待つ。
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新婦入場
牧師が新婦入場を告げると、父親にエスコートされた新婦がバージンロードを歩いて入場。このとき、参列者は全員起立して迎える。
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新婦の引渡し
新婦の父親は聖壇の前についたら新郎に新婦を引き渡す。
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賛美歌合唱
新郎新婦が牧師の前に進んだら参列者全員起立した状態で、賛美歌を合唱する。(歌詞は式次第に印刷されている)
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聖書朗読・祈祷
牧師が結婚に関する聖書の一部を朗読し祈祷する。一同着席したまま拝聴し、両手を組み祈る。
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誓約書
新郎新婦が神に誓う儀式。一同起立し、牧師が新郎新婦の前に歩み出て、2人に永遠の愛を誓う問いかけをし、新郎新婦がそれに答える。
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指輪の交換
新郎は手袋、新婦は手袋とブーケを立会人に預け、立会人が牧師に指輪を渡し、牧師が新郎に指輪を渡す。新郎は左手で受け取り、右手に持ち替え新婦の左手薬指のはめる。続いて新婦も同様に新郎の左手薬指にはめる。
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祈祷・宣言
牧師は2人の右手を重ね合わせその上に自分の手を置き、2人に神の祝福があるように祈る。その後、参列者の方を向かせ、2人が晴れて夫婦になったことを宣言する。
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賛美歌合唱
一同起立し、2人の結婚成立を祝う賛美歌を合唱し、歌い終わったら牧師が結婚を祝った祈りを捧げ、結婚式の終了を宣言する。
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新郎新婦退場
新婦は新郎の左腕に手を組み、結婚行進曲が流れる中、音楽に合わせバージンロードを退場。
参列者は拍手で見送った後で退場する。その後、参列者は新郎新婦より先に建物の外に出てフラワーシャワー、ライスシャワーなどで祝福。