ビューティーアドバイザー(Beauty adviser)は、美容やスキンケア全般に携わる美容のスペシャリストです。具体的には、お客さまのお肌の状態や年齢などを考慮したアドバイスを、的確に行う「知識・メイク技術が必要」とされる美容関係の職業です。
なお、ビューティーアドバイザーは「美容部員」とも呼ばれています。
美容やメイクといったジャンルは、幅広い年齢層の女性から支持されています。そのため、ビューティーアドバイザーのような美容に関する職業の人気は年々増加し、その勢いは、今なお加速し続けているのです。
働く場所は?
近年ではビューティーアドバイザーの所属先も多様化しています。同じ制服を着ている方でも、実際の所属先(派遣先)などは異なる場合が多いようです。一般的には、化粧品メーカー等の社員としての勤務形態が主ですが、デパートの契約社員や、化粧品を取り扱っている薬局等でのアルバイトの方も大勢いらっしゃいます。
近年の法改正に伴い、派遣社員としての勤務形態は、TVやメディアを通して広く世間に認知されるようになりました。また、派遣社員として働くビューティーアドバイザーの活躍も話題を呼んでいます。
需要や将来性はあるのか?
ビューティーアドバイザーは、メイクの仕方・化粧品の販売など、美容に関してのプロフェッショナルとして、美容業界で必要不可欠な存在です。当然のことながら、化粧品メーカーや販売店(百貨店)などで、特に需要があるとされています。現在では、美容業界のあらゆるシーンで、ビューティーアドバイザーの制服を見かけるようになりました。
ビューティーアドバイザー(美容部員)という仕事が、女性にとって人気の職業である理由の一つに、「好きなことを仕事に」ということが挙げられると思います。おそらくほとんどの女性が「美しくなること」に関心があり、また、それだけ美容に対する女性の関心が非常に高いといえるからでしょう。
就職した後は、主にお客様へのフェイスメイクの実演や美容に関するアドバイス、また店頭や訪問での販売に携わることになります。
化粧品・コスメ業界の将来性について
ビューティーアドバイザーと活動していく上で、その主な就業先である『化粧品業界に関する情報』も気になることと思います。不況だと騒がれている中で、はたして化粧品業界には未来・将来性があるのでしょうか?
例えば、不況であるがゆえに、女性でも外で働くケースが増えています。普段、家の中ではスッピンであっても、仕事をする上で外用の顔(身だしなみ)を作るのは、社会的マナーとしてごく一般的なことです。これは女性だけでなく、男性であっても同様のことがいえるでしょう。
したがって、好況時においては取り上げるまでもありませんが、「値段の高い、より効果のある化粧品(コスメ)」が出回るようになります。このような理由から、化粧品(コスメ)に対する需要は、今後もほとんど尽きることがないと考えられます。
競争率は別(後述)として、それを販売・実演するビューティーアドバイザーの求人需要も、比較的安定してくるのではないでしょうか。
気になる競争率
コスメ業界でのビューティーアドバイザーの需要は安定しているというのは上記のとおりですが、安定した業界だからこそ誰もがそこに集まります。
結論を言えば、ビューティーアドバイザーの競争率は高いのが現状です。
しかし、競争率が高まっているということは、化粧品業界全体のレベル向上に繋がるのです。ビューティーアドバイザーとして活動するために、優れた美容メイク技術を持っていることも重要な採用基準ですが、それだけではいけません。
接客業である以上、化粧品販売員としての資質、笑顔なども要求されるのです。
化粧品業界で活躍するために、まずは「基本的な知識、スキル」を学び、効率的に習得していきましょう!あなたのその努力が、美容業界全体のレベルアップに大いに繋がっているのです。
セクションとフリー【豆知識】
ビューティーアドバイザーの勤務形態において、「セクション」と「フリー」という2種類の概念があります。
「セクション」は同じ店舗で勤務するビューティーアドバイザーを指します。入店する店舗が固定されているのが特徴で、複数人で構成されるグループでセクションするのが一般的です。所属店舗でセクションメンバーと共に店舗の売り上げアップに貢献します。
フリーのビューティーアドバイザーは、その名の通り「1人で活動する(無所属)」ビューティーアドバイザーを指しますが、入店する店舗によっては複数人所属するセクションの一つに、助っ人として入店する場合もあります。
フリーは新米ビューティーアドバイザーや熟練したスキルを持つビューティーアドバイザーに多いようです。
特徴としては、日々入店する店舗が変わり、セクションのように固定された店舗があるわけではありません。そのため、日々の移動に耐えうるだけの体力も必要とされるでしょう。
ただ、日々入店する店舗が変わるので、言い換えれば「常にフレッシュな気持ちで」活動することができるのではないでしょうか。