フラワーアレンジメントの例

フラワーアレンジメントに用いられる花は、生花や造花など、いろいろな種類があります。そして、それぞれの花材や資材は異なる特徴を持ち、それぞれの楽しみ方、アレンジメントが存在します。

道具についても、色々なものがあります。まずは、フラワーアレンジメントに使われる花材・資材にはどのようなものがあるのかを見てみましょう。



花材の種類

フレッシュフラワー

生花のことです。新鮮さが命です。花びらに厚みがあり、茶色に変色していないものを選びましょう。
葉につやがあるかどうかも新鮮さの目安になります。季節折々の花を取り入れて、アレンジメントを楽しみましょう。
日持ちは短く、刈り取った時からどんどん美しさが損なわれていきます。気温・手入れにより異なりますが、日持ちは1週間前後です。

ドライフラワー

ドライフラワーとは、生花を乾燥させたものです。乾燥方法には自然乾燥法、埋没乾燥法、グリセリン乾燥法などがあります。
素材の持つ素朴な風合いを生かした無着色ドライフラワーと、外側から着色した着色ドライフラワーがあります。
組み合わせることにより、カラーバリエーションを広げることができます。
直射日光を避け、風通しの良い湿度の低い場所に飾りましょう。3か月~1年くらいは持ちます。

プリザーブドフラワー

プリザーブ(preserve)とは「保存する」という意味です。
刈り取ってすぐに樹液を取り除き、有機保存液と色素でできたプリザーブド液に数時間~数日間浸した花で、生花のようなみずみずしさを持ち、長い間楽しむことができます。
また、生花にはない色の花を作り出すことができる為、フレッシュフラワーではできないアレンジメントをすることができます。
直射日光を避け、高温多湿にならないよう心がけます。保存状態が良ければ、生花のような美しさを数年、きちんと保存すれば10年近く保つことができます。

シルクフラワー

シルクで出来た花というわけではなく、一般的には樹脂や布などを使用した造花を指します。本物と間違うほどリアルな高級な商品も多くあります。
花びらの形をした布を一枚一枚染めて花のように作った造花をアートフラワーと呼び、シルクフラワーと区別していますが、最近ではその区別も曖昧なものとなり、シルクフラワー、アートフラワー、アーティフィシャルフラワー、フェイクフラワーとも呼ぶことが多くなっています。
直射日光を避け、ハケなどで埃をこまめに取り除けば、長期間にわたり楽しむことができます。

フレッシュフラワーアレンジメントに必要な資材

花瓶

基本的なものをまず揃えましょう。ただ、全て揃わないとフラワーアレンジメントが出来ないというわけではありませんので、家庭で楽しまれる場合は、代用できるものはそれでも構わないと思います。

必要と思ったものから揃えられてはいかがでしょう。

花器
花を活けたり飾ったりするのに使います。いろいろなデザインのものがありますので、花器によって、違った雰囲気が楽しめます。
花留め
オアシス(吸水性フォーム)や剣山など花を固定する道具のこと。この他、ビー玉、砂、小枝などを使うこともあります。
はさみ
花や枝を切る花材用のはさみです。いろいろな形がありますので、手になじむ使い易いものを選びましょう。
フローラルテープ
茎などを固定するテープです。ブーケを作る際、茎が折れないように、ワイヤーと一緒に巻いて補強する時にも使います。

この他、生花用接着剤、ワイヤー、フローリストナイフなどがあります。