ペン字上達のポイント
ペン字が上達する為に必要なことは、言うまでもなく地道な練習にほかなりませんが、例えば、字を書くことが苦手な方が、きちんとした指導を受けながら「上達への道(仮)」という文字について、1時間練習すれば、実はそれなりに上達はします。
しかし、それは指導を受けた「上達への道」という文字についてのみです。
日本語には、漢字、ひらがな、カタカナも含めると1000を超える文字がありますが、総合的にすべての文字において字がきれいになるには、人並ならぬ努力と時間が必要です。
また、一文字一文字について、きちんと美しいペン字の書き方を学び練習することは、物理的にとても困難です。
では、どうすれば上達するのでしょうか?
それにはまず、字の書き方の基本を学ぶことが大切です。
例えば「上達への道」という文字に含まれるペン字の書き方の基本を学んだとします。そしてその基本というのは、「上達への道」という文字だけのものではありません。
その他の多くの文字に共通する基本でもあるのです。
ペン字を何にも頼られずに独学で学ばれる方もいらっしゃいます。
しかし、ペン字の基本を何かしらの手段(教室・通信教育など)を通じて学び、正しく身に付けることが、上達への道の近道であることも確かです。
字がきれいな人は、総じて文字を書く際に細心の注意を払い、丁寧さや正確さを重視していることが多いです。そのため、彼らの書いた文章や手紙は読みやすく、時には美しい印象を与えるので、実際に生活するうえで得をする場面も多くあります。
また、きれいな字は、文字の形や筆跡からも、その人の性格や感性、教養や知識が垣間見える貴重な資料です。面接などで履歴書を提出する場合などでは、採用の判断材料になっているケースもあるかもしれません。
ただ、字がきれいであることがその人の全てを決定するわけではなく、他の能力や才能も重要な要素ですよね。まずは、字を丁寧に書くということから気軽に始めてみましょう。
毎日の字の積み重ねが練習になる
基本を身に付けることができたら、その基本を日常生活の中で書くペン字に応用させながら、書くようにしましょう。
ペン字を上達させるには、やはり地道に練習するしかありません。そして、ただやみくもに数を書けば良いというものでもありません。
毎日の生活の中で書く文字を、「練習」だと考えて書くように心がけることが大切です。
でも、「そんなにゆっくり、慎重に書いていては、効率が悪くなって仕方がないのでは」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
もちろんそれは可能な時だけで良いのです。
日々、書く文字数は個人差があると思いますが、例え1日に10文字しか書かない方がいたとしても、その10文字を「上達するぞ!」という意識を持って書いたとすれば、1日に10文字練習したことになります。
時間に余裕のある時だけでも、練習だと思って文字を書くように心掛けるだけで、1日にどれだけの文字を練習できたことになるでしょうか。
お手本を見ながらのきちんとした「練習の時間」を毎日とらなければ…と考えてしまうと続けることが困難です。
もちろんきちんと練習の時間をとって練習することができれば、それが理想ではありますが、時間の無い方も多くいらっしゃるでしょう。
文字を書く機会すべてが練習につながっているのだと考えれば、週に一度、きちんとした練習の時間を取って基本を学ぶだけで、字の上達に向けて大きな成果につながるでしょう。